佐野理事長ブログ カーブ

Close

第743回 忙酔敬語 女の子・男の子

 動物の基本形は雌です。雄は特別な操作によって誕生します。ヒトの性染色体は女子がXXで男子はXYです。高校生の生物の授業で男子のY染色体を見たとき、Xとくらべて何と貧弱で危うい存在なのだろうと感じました。これが男の本質か!? いずれY染色体は消えてしまうのではなかろうか? その後、ネズミの一種で雌がXXなのに対して雄はXOととうとうY染色体が消滅した例を知りました。ネズミはヒトとくらべて世代交代がはるかに早いので早々とXOの雄が出現したのです。

 産婦人科医を長年やってきて今頃になって女性の苦しみを共感できるようになりました。今まで分かったようなふりをしていましたが、毎月のように生理痛やPMS・PMDDに悩む患者さんを診て男だったら絶対ギブアップだなと気の毒に思うようになりました。お産だってそうです。3回目、4回目、いや5回目のお産でも無痛分娩を希望する妊婦さんが予想以上に多くおどろいています。みなさん、まさに命を削っているのですね。

 それにしては日本の女性の平均寿命は世界一です。あんなにツライ思いをしてですよ。ちなみに日本の男性は世界で5、6番目です。意外に苦労しているのです。どうして女性は長生きできるのか?実はシブトクできているからです。出血して貧血になっても男性よりもケロッとしています。うつ病になる頻度は高いのに自殺に至るのは男性の半分くらいです。ストレスがかかってもある程度で踏みとどまるシステムがあるからです。

 次世代に命をつなぐためには訓練が必要です。女の子はお人形さんごっこでスタートです。でもこれだけではダメで実際に赤ちゃんのお世話をしなければなりません。以前、当院に中学生が見学に来たことがありますが、女子はやはり赤ちゃんをみて「可愛い!」とはしゃぎました。男子はほとんど無関心。実は私も最近までほっこりした感じにはなりませんでした。孫ができてからシミジミとおチビちゃんが可愛く思うようになりました。

 さて男子はいかにして男子になるか?男の子は生後1ヵ月から3ヵ月まで一時的に男性ホルモンが分泌されます。そのため脂漏性湿疹が多くなりオヤジ臭い匂いをはなちます。小児科の笹島先生は「その意義が分かればノーベル賞ものですよ」と言っていましたが、昨年の秋に私はその意義に気づきました。40年も昔、泌尿器科の熊本名誉教授がNHKのインタビューで「性を決定づけるのは大脳です」と述べていました。赤ちゃんの一時的な男性ホルモンの分泌は大脳に「これからは男児として生きろ!」とインプットしているのです。本格的に性ホルモンが分泌されるのは男女とも10歳くらいからですが、男児の男児としての生き方は2、3歳でスタートしてご存じのようにヤンチャしています。

 私は父の仕事の都合で小学校を2回、転校しましたが、そのたびにクラスの中に好きな女子を見つけました。積極的にアタックすることはありませんでしたが寝る前にはその子のことを思いながら眠りにつきました。ですから中学生になって回りの男子が発情期になるのを見て滑稽に思いました。愛と性愛とは別ものだと悟っていました。私は恋愛について以上のごとくクールで秋篠宮家の真子さんについてはまだ怒っています。「お立場を考えください!『ローマの休日』のオードリー・ヘップパーンの王女様を見習いなさい」

 でも本当言うと皇室の方々は実に気の毒です。自由を奪われ人権を無視されています。しかし外交の華で日本の宝です。アメリカ人も羨んでいるはずです。元首が品のないトランプ大統領じゃなあ・・・。ドナルド・トランプ氏はアメリカの恥です。