佐野理事長ブログ カーブ

Close

第765回 忙酔敬語 旭山動物園

 8月のはじめ東京方面から次女一家が夏休みで2人の孫を連れて来ました。上は小学2年生の孫娘、下が5歳の男の子。私は子供に対して子供あつかいしないで本気でつき合うので孫たちは私のバカ話に興じてくれました。家内は私のことを「子供がそのまま年をとっている」と言っています。

 旭山動物園ではホッキョクグマとカバの2回、モグモグタイムに参加できました。まずはプールにいるホッキョクグマ。ホッケを半分にしたのが投下されました。ホッキョクグマは嗅覚がすぐれているのでプールの底に沈んでしまったホッケの頭もすぐに見つけて食べてしまいました。野生では生きたアザラシです。こんな物で良いのかなあ?とちょっと気の毒になりました。生のホッケには肝臓の表面にアニサキスが渦状になって張りついています。小学6年のとき父の会社の関係者の方から頂いた新鮮なホッケを解剖したところ肝臓の表面に渦巻き状の部分が何カ所もあるので突いてみたら剥がれてニョロニョロと動き出したのにビックリして、その後、数年間はホッケを口にすることができなくなりました。ホッキョクグマは大丈夫なんだろうか?野生の海洋性動物にはアニサキスが行きわたっており、当然アザラシにもいます。人間はアニサキスで意気地なく痛い痛いと騒ぎますが野生動物は平然としています。ですから心配ご無用と思いなおしました。地上に出ると別のホッキョクグマがキャベツにかじりついていました。本当言うとこっちの方がビックリでした。野生では海草も食べていると言うことですが今度はキャベツです。これでお野菜もきちんと摂っているのですね。クマは肉食目ですが日本のクマはヒグマでもツキノワグマでも8割以上は草食です。オホーツクの斜里方面のクマはサケに恵まれていましたが、近年、温暖化でサケが遡上しなくなって仕方なく草を食べています。しかし、エゾシカが先に食べやすい部分を食べてしまうので森の中で土を掘ってセミの幼虫まで食べるようになりました。きわめつきはパンダです。歯は肉食目特有のとがった歯ですが食べるのはもっぱら竹です。本当はお肉を食べたかったのにノンビリして食べる機会を失った個体が草食に適応したと言われています。しかし、キャベツを食べるホッキョクグマを見てクマの適応力の高さをあらためて認識しました。旭山動物園にはカバが3頭います。雄のモモキチと連れ合いのアサコと娘のナギコです。地下からはプールの中でモモキチが水中で糞をしているのが見えました。野生ではカバは夜間に陸に上がって草を食べて水中で糞をします。カバの糞は水生植物よりも栄養があるので魚が群がってまたたく間に食べてしまいます。しかしこのプールには魚はいません。したがって小まめな清掃が必要です。モグモグタイムの対象はお母さんカバのアサコと娘のナギコです。2頭とも大きさでは区別がつきませんが、よく見るとナギコの方がお肌が締まっています。飼育員さんがバケツに餌を持って登場。2頭のカバはあさましくも口を大きく開けてパクパクさせて早くよこせ的な行為をしています。野生では地上の草ですがバケツの中にはサツマイモとスイカを半分に切った物とビスケットみたいな物でした。カバは図体がデカイので野生では肉食獣に襲われることはマレです。それでもアフリカでは年間50人くらいの人がカバの犠牲になると聞いていました。飼育員さんはそれは人間がカバのテリトリーに侵襲したための事故だと言いました。さすがカバの味方です。私がそのビスケットは何ですか?と聞いたら草を固めたドッグフードみたいな物ですとのこと。以上、孫たちよりも私が一番楽しんでいました。