富士山が立ち入り禁止となっているときに、それを無視して山道に入りこむ外国人があとをたたないため問題視されています。この夏、フランスはかつてない猛暑にみまわれました。遊泳禁止の場所で溺れた若者は6月の放送当時で50人近くとなりました。ワールドニュースを見ていると、これらの若者たちの行為にイケマセン的な冷たい視線は感じられませんでした。このような国民的な背景があるため規則を無視した行動があとを断たないのだなあ、と思いました。
ここで思い出したのが沈没船ジョークです。豪華客船が沈没の危機となりましたが、救命ボートの数が足りません。そこで船長は乗客に海に飛び込むように説得しましす。
アメリカ人には「海に飛び込むと英雄になりますよ」
これは実際にあった事件ですが、小型旅客機が河に墜落したとき、一人の男性が泳いで女性を助けました。男性と女性は知りあいでもなんでもありません。女性を助けたあと男性は溺れ死にました。典型的なアメリカ人でした。
イギリス人に対しては「海に飛び込むと紳士になりますよ」
イギリス人は確かにジェントルマンですが自分が納得しないことはしません。大勢に流されることはありません。ユーロではなくポンドでとおしています。けして広いとは言えない国なのに、イングランド、スコットランド、ウェルズ、北アイルランドと四つに分かれていて、サッカーの代表もそれぞれの国から出場しています。
イタリア人に対しては「海に飛び込むと女性にもてますよ」
ナンパするのはイタリア男子の礼儀です。家族でミラノにいったとき、当時中学2年の長女がイタリア少年にナンパされたと嗤っていました。
フランス人に対しては「誰も海に飛び込む人はいませんよ」
フランス人はあまのじゃくなので、「他に飛び込む人がいない」と本当に飛び込むらしいのです。遊泳禁止地域で溺れる若者が大勢いる理由が判明しました。昔、パリに行ったとき、街中の車の8割がどこかぶつかった形跡がありました。みんな自分が王様で、たとえ赤信号でも車がいないと判断すれば平気で横断していました。ビートたけしさんの「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は日本人向けのコントです。
ドイツ人に対しては「飛び込むのは規則です」
ドイツ人はプロシャの時代から規律正しい軍隊のため、フランス人を散々な目にあわせてきました。講演会も時間厳守だそうです。
日本人に対しては「みなさん、海に飛び込んでいますよ」
この「みなさんウンヌンカンヌン・・・」は日常診療でもよくお目にかかります。小手術の麻酔の説明をするとき、静脈麻酔と局所麻酔を選択してもらうさい、「みさなん、どうされているんですか?」と聞かれます。ああ、日本の女性だなあ、と感じ入ります。
日本人はドイツ以上に規則を守る国です。赤信号なら車が通っていなくても青まで待つのが多数派です。私は赤でもさっさと渡る国際派です。真夜中の交差点でも赤信号なら日本の車は100%停止します。かたやソウルでは100%信号無視とのこと。でも韓国は礼の国です。昔、鍼灸学会で日・韓の合同懇親会に参加しましたが、目の前の韓国の若者が伝統にのっとって口元に手を当てて横を向いてお酒を飲んだのにはビックリしました。





