当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではないということは多々あります。今回取り上げた「食べ過ぎてもエネルギーの吸収率は同じ?」もそうです。先月の朝日新聞に掲載された記事です。医薬基盤・健康・栄養研究所や東北大の研究チームが、国内外の研究論文を解析したところ、食べ過ぎでも小食でも吸収率は比較的安定しているということが分かりました。ただし個人差があるそうです。これで日ごろ私が抱いている疑問が解決しました。
私は食べ過ぎが続くととたんに体重に反映します。2、3日お米のご飯が朝昼晩続くと体重は正直に1㎏以上アップします。それに対してピルの処方で受診する患者さんたちのほとんどは、体重の変化が3ヵ月に200g以内です。1、2㎏以上の変動がある方は職場のストレスでやけ食いしたとかワケがあります。当方はそんなワケはなく、単に白いお米が続いただけです。
日本人はアメリカ人と較べてポッチャリさんはあまりいません。最近、100kgのポッチャリ妊婦さんに対してどう対処すべきか?と話し合いがありました。カリフォルニア大学に2年間留学したことのある晴朗院長に「こんな人、アメリカではザラだろう?」とふったら大きくうなずきました。ということでとくにお咎めなしということになりました。
このようにエネルギーの吸収率には人種などの体質もあるようです。お相撲さんは食べた分だけ太れる人でないと勤まりません。元・大関の貴景勝の湊川親方は引退してから175kgあった体重がアレヨアレヨという間に100kg以内に落ち、すっかり涼しげな青年となりました。押し相撲のためにむりやり食べていたそうです。しかし普通の人がいくら無理やり食べても100kg以上にはなれません。無理やり+体質だったと思います。
爆食の女王、ギャル曽根さんは関取たち相手に食べくらべをして負けたことを見たことがありません。もっとも絶対に勝てそうなお相撲さんはオファーされないだけかも知れませんがお見事です。昔、こんなに食べられるのはやらせかな?と疑ったことがありましたが、ギャル曽根さんの海外ロケで疑いは晴れました。ベルギーに着いたとたんにチョコレート専門店でまたたく間にチョコ50個をペロリと平らげ、店員さんが目を剥いていました。その後、ショートステイした家で、夜間になると空腹に耐えられなくなり、仲良くなったお手伝いさんと家捜しをするしまつでした。
爆食いの人たちはようするに燃費が悪い人たちで食糧危機になると真っ先にたおれることでしょう。その点、糖尿病の人たちは良く言えば低燃費で、食糧危機でも生き残れます。
燃費の悪い人、燃費の良い人、いろいろあって良いのです。多様性が大事だからです。
さて、老人になるといわゆるフレイルが取りざたされています。老人になってからダイエットするとフレイルになるから止めろと言われ、それを信じて現在の私はポッチャリへの道、一直線です。しかし、先ほどの研究チームによると60歳以上の高齢者は消化吸収率が低下するそうです。消化吸収率の良い私はまだフレイルと縁がないようで、また体形を締めて昔買ったスーツを着ようと思います。でもほどほどにします。
プレバトの俳句コーナーで85歳の徳光和夫アナウンサーが特待生になりました。同時出演していた髙橋成美さんに「あなたのおかげでフランスの冬季オリンピックが盛りあがった」と絶賛していました。いやいや高齢ポッチャリの徳光さんも絶賛の対象です。





