私はできるだけ患者さんの職業を確認しています。患者さんの生活の背景が浮かび上がるからです。その日は中学校の英語の先生がお産されました。立ち会いしたご主人も中学校の先生なので、「何を教えているのですか?」と訊ねると社会科とのこと。中学生の私は理系で、社会が苦手でした。歴史はまあまあでしたが地理はダメ、公民は最悪でした。今では年を得るごとに自然に知識が身につくため、地理もまあまあになりましたが、公民はあいかわらず最悪です。政治・経済には興味なし。
中学生になって社会科でまず教えられたのは地理でした。山脈とか山地とか見たこともない地形を覚えさせられました。今となってはパソコンで、飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈と気楽に入力できますが、漢字が苦手な私にとって「飛騨山脈」はトラウマとなりました。赤石は書けたはずですが、赤石と山脈の関係が今になってもよく分かりません。
NHKで自然物の番組を見ていると、それらの山脈がいつのまにかアルプスになっていました。アルプスはご存じのようにヨーロッパの山です。アルペンスキーの語原ともなっています。それなのに飛騨山脈が北アルプスだって!そして木曽山脈が中央アルプス、赤石山脈が南アルプス。ずるい!と思うと同時に日本古来の地名に外国の地名が取って代わってつけられたたことへの嫌悪感が同時にわき起こりました。
年代を重ねるごとに「飛騨」には良木が摂れるとか飛騨牛とかその土地の味わいが伝わるようになりました。「木曽」は木曽節とか木曾義仲とかイメージがふくらみます。それがアルプスだって!社会の先生に訊きました。ほとんど詰問です。
「北アルプスとか中央アルプスと書いても○なんですか?」
「ハイ、○です」
ウーン・・・・。他の人はどう考えているのでしょうか?
YAHOO!知恵袋で検索しました。
①北アルプスのことを「飛騨山脈」って言ったこと、訊いたことありますか?
②「飛騨山脈」というのは失礼ですよね?
富山県、長野県、岐阜県にまたがる大山脈です。それを岐阜県の一地方名で呼ぶなんて!
同様な話は、中央アルプスにもあります。
宝剣山を、伊奈谷側の人は西駒ヶ岳と呼び、木曾側の人は木曾駒ヶ岳と呼びます。
南アルプスのことを赤石山脈という言い方もあります。山名であり地方名ではないので すが、仙丈岳が綺麗に見える地域、甲斐駒ヶ岳しか見えない地域の人にとっては「はぁ ~?」っていう名前です。
ベストアンサー
飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈は馬鹿学者共が勝手に着けた名前です。
絶対に使いません。
いやはや、私よりも過激です。もう、この議論には参加しないことにしました。
エベレストのことを土地の人々のいうチョモランマにしたことがありましたが、馴染めず今では再びエベレストです。地名は時流にしたがうしかありませんね。