院長ブログ カーブ

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第574回 忙酔敬語 帯状疱疹闘病記

 12月8日(木):午後から左上の奥歯と後頭部にピリッと痛みを感じるようになった。歯は検診で太鼓判を押されているし、下の歯だったら心筋梗塞の疑いがあるけど上だからな、と考えながら床につく。痛みは断続的であった。

 12月9日(金):早朝、おでこにも異和感を感じたので鏡を見ると、出来たての帯状疱疹を発見。痛みの原因が分かったので安心して徒歩で職場へ向かう。いつもより体がだるく時間がかかった。当直の野田先生に「早く薬を呑んだ方がいいよ」と言われ、朝一番で薬局でバラシクビル1日6錠5日分処方してもらって、さっそく2錠呑む。デッカイ錠剤だが意外にスルッと呑めた。1日3回なので、2回目は午後1時、3回目は午後8時過ぎとした。奥歯の痛みと頭痛は回数が増え、良くなったという感触はなし。その日は当直。とくに起こされることもなくラクチンであった。

 12月10日(土):早朝の上半身の筋トレはだるいので中止。おでこの腫れがひどくなっていた。痛みも変わらず。薬効いてるのか? 外来は普段と同じようにこなした。午後1時、その日2回目の薬を呑んで昼食は完食。午後3時前に日当直の山本先生が来局。ふつうは歩いて帰るところだが、だるいのでタクシーで帰宅。食欲はあり、夕食は「なみ喜」で板蕎麦の大を完食。就寝前の背筋腹筋は中止。

 12月11日(日):家内が旅行で留守なので自家用車で病院へ。その日もだるいので早朝筋トレは中止し、煎り大豆を食べた後、山本先生と朝食を分けあって食べる。帰りにマックスバリュで煎り大豆を10パック購入。庄内柿の旨そうなのがあったので、体に悪いと知りながら2個購入。昼は食欲がないので柿1個食べただけ。夜はオーツ麦を1合ちょっと炊いて鰯味噌煮1缶かけて、さらに生卵2個と醤油をチョッピリ加えてサクサクと食べた。「鎌倉殿の13人」の北条政子(小池栄子さん)の演説に感動しながら就寝。

 12月12日(月):山本先生があさ6時30分出なので、つなぎとして車で出勤。筋トレなしで大豆を食べる。帯状疱疹はマックスの状態。本当に治るのか?とにかくだるい。その日はとくに用事がないので、9時過ぎに帰宅。昼食は残りの柿1個。体重が2㎏減少していた。午後1時からBSプレミアムで映画『舟を編む』を見る。新しい国語辞典を十数年かけて作成するというドラマ。主演の松田龍平がこれ以上のはまり役はいないだろうという名演技。宮崎あおいさんが仕事一筋の龍平のご褒美的存在で登場し、作品に潤いを与えていた。夕方、家内が帰って来た。お土産の鱒鮨と鰤鮨を美味しく食べる。

 12月13日(火):服薬5日目。まだだるいのでタクシーで出勤。産科外来担当の日なのでユッタリと過ごせた。早く生みたいという妊婦さんがいたので、得意の卵膜剥離をしたら破水してしまい、そのまま入院となった。その日も当直。晴朗院長が「大丈夫ですか?」と気づかってくれたが、自宅にいる方が負担になるので当直を選択した。夕方から痛みもだるさも引いてきた。破水したお母さんはその日の7時過ぎに無事出産。その後は呼ばれることもなかった。夜半、ふと目を覚ましたとき、体に力が蘇っているのを感じた。

 12月14日(水):5時に起きて、看護学校の80人近くの試験問題を採点。7時にひさしぶりに3㎏の鉄棒と1㎏の木刀をそれぞれ60回ずつブンブンと勢いよく振った。かさぶたが赤く目立つので、外来患者さんから「どうしたんですか?」と心配された。治療期間は5日間、本当に薬が効いたのか、自然に治ったのか、ちょっと疑問をいだいた。