佐野理事長ブログ カーブ

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第573回 忙酔敬語 マイナンバーカード

 マイナンバーカードなんて、行政に管理されているみたいで、これまで無視してきました。しかし、よんどころない事情で手に入れざるを得なくなり、娘に頼んでスマホで申し込みました。待つこと2ヵ月近くになって、書留で以下の通知書(はがき)が届きました。

     マイナンバーカード交付通知書・電子証明書発行通知書

・申請いただいたマイナンバーカードが準備できましたので、お知らせします。

・以下「本人の住所・氏名」の欄に、ご自身で住所と氏名を記入の上、A~Cの

 書類を持参して、マイナンバーカードの受取にお越しください。

 A本人通知(はがき)

 B通知カード、住民基本台帳カード、マイナンバーカード(お持ちの方のみ)

 C本人確認書類(以下のアの書類を1点。アがない場合は、イを2点持参してください。)

    ア マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カード など

  イ 健康保険証、年金手帳、医療受給者証、学生証 など

※「氏名+生年月日」または「氏名+住所」が記載されている必要があります。

 これを一読して、なに?マイナンバーカードを受け取るのにマイナンバーカードが必要だって?と頭に血がのぼりました。文章全体が分かりづらく不親切です。会う人ごとに不満をぶちあけました。当院の事務長は元小樽市の職員なので、ニコニコしながら「お役所仕事ですから仕方ありませんよ。この通知書と運転免許証だけ持っていけば大丈夫です」と教えてくれました。詰め所のスタッフにも、これから区役所に行って文句つける、といきまいたら、「もう、先生は前頭葉が萎縮して感情の抑制がきかなくなっているので相手にされませんよ。もし、わたしたちのことが同僚だと知られたら恥ずかしいのでやめてください」と止められました。

 区役所の受付のお兄さんや、交付してくれた女性の感じが良かったので、文句たれるのは忘れてしまいました。マイナンバーカードを手に入れて、その足で看護学校へ講義に行きました。そこでも顔見知りの職員の方に不満をぶちまけたところ、「先生はまだ手続をしてなかったんですね。わたしは先日更新しましたよ」と言われました。

 そうか、更新する場合はそれまでのマイナンバーカードが役にたつんだ、とやっと気づきました。それならそうと、通知書に「更新」という一言をつけ加えてくれればいいのに、とまた怒りが込みあげました。

 それから3日後、家内に住民票が必要になったのでヒマなときに取りに行くように命じられました。また、区役所に行って順番待ちか・・・とゲンナリしましたが、水柿先生が近所のコンビニで、マイナンバーカードを使っていとも簡単に住民票を手に入れたのを思い出しました。水柿先生に確認してからローソンに行って、店員さんに「分からなくなったら教えてくださいね」とお願いして手続きしたら、本当にアッサリと書類がプリントアウトされました。

 これは便利だ!と感動しました。考えてみると、どうあがいてもすでに行政に管理されています。それ以来、ほかの人にも、マイナンバーカードは便利だぞ、と勧めています。