佐野理事長ブログ カーブ

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第517回 忙酔敬語 オートミール

 最近、オートミールにハマっています。夕食にドンブリ一杯、お米のご飯代わりに食べています。ふつうは軟らかく煮てシリアルのように砂糖と牛乳をかけて食べるらしいのですが、水を少なめにして煮れば塩辛など普通の和食をおかずにしてもけっこういけます。若い女性の間では白米代わりにオートミールを食べるのが流行っているそうです。やっぱりオレって知らず知らずに時代の先端を行っているんだなあ。

 食材探しの達人であるツマによると、コストコのボブズレッドミル・オールドファッションド・ロールドオーツ・ホールグレン(長い!)が最高だそうで、もっぱらこれを食べています。煮た穀物に砂糖と牛乳をかけるという食べ方はアメリカでは一般的なようで、元大リーガーのピート・ローズさんは現役時代、白いお米が大好きで、砂糖と牛乳をかけて何杯も食べていました。新聞記事でそれを読んだときは気持ち悪いヤツだな、と思いましたが、オートミールのことを思い出して納得したものでした。というワケで逆にオートミールのお供として何をチョイスしても意外に合うものです。

 説明書によるとオートミールの基本的な調理方法は、倍量の水と少量の塩で10分間、焦げつかないようにかき混ぜながら煮る、もっとクリーミーにしたければさらに煮る、そして2分間置いておく、です。このかき混ぜる行為によって、オートミールはドロドロとクリーム状になるため和食のおかずとの相性が悪くなり、ご飯代わりにはなりません。私は試行錯誤の上、水はほぼ同量にして煮立ったらすぐ消して2分間むらします。塩はやはり一つまみ入れます。これがないと間が抜けた味になります。独特の日向臭さはありますが、お米のご飯より軽くてスルスルと食べられます。ドンブリ一杯食べても胃もたれはなく、しかも空腹感は十分に満たしてくれます。説明書では焦げつかないようにかき混ぜるとありましたが、煮立った瞬間に火を消すので焦げついたりしません。

 電子レンジでチンする方法もありますが、昔、映画『グレムリン』で、台所で大暴れているグレムリンの一匹が電子レンジの中に迷い込んだ瞬間、主人公か誰かが扉を閉めてチンしたところ、破裂して電子レンジの中にグリムリンの緑の体液が飛び散ったのを見てから、電子レンジにはお近づきになれなくて、地道にお鍋で煮る方法を採用しています。

 さて、一体なぜ私がオートミールを食べるようになったかというと、若い女性のようにダイエットにこだわっているワケではありません。まあ、少しはこだわっていますが、これは朝の常食である120gの煎り大豆で何とかなっています。蛋白質も食物繊維も大豆の方がオートミールよりもはるかに上回っており、今さらオートミールに頼る必要はありません。一大決心して大豆食を始めたとき、病院の昼食で煎り大豆にカレーをかけた際、スタッフから薄ら寒い視線を浴び、以来、丼物などは白米を食べています。しかし、体質が変わったのか、食後、2、3時間、体がだるくなり閉口しています。もう、白いお米や小麦のパンは体が受けつけなくなったのです。

 家でオートミールを食べるときは、イクラやウナギなど、ふつうは白米のオカズとなるメニューでもツマはとがめ立てはしません。熱々なら卵かけご飯もけっこういけます。

 帰り道、みなとや鮮魚店でホヤの塩辛を買ったとき、店主に「これ、オートミールに合うんだよ」と教えてやりました。店主はまだ若いのに最近、白米が胃にもたれるそうで、さっそく自分もやってみようと喜んでいました。