院長ブログ カーブ

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第409回 忙酔敬語 ラグビーと相撲

 ラグビーのガチンコの試合を見ていて気づいたこと。

 「これは球技というより格闘技だな、それも相撲だ!」

 私は運動神経がにぶく、子供のころから球技が苦手でした。小学生の時分、しかたなく遊び仲間からの誘いで野球に参加させられましたが、俊敏な動きはできないので守備はめったに玉が来ないレフトかライト。大きなフライはゆっくり飛んでくると意外にキャッチすることができ賞賛を受けたこともありました。内野は瞬時の判断力が必要でもちろんダメ。マヌケなプレーをして土屋の野郎に「ヌケサク!」とののしられたことは、どんなプレーをしたかは覚えていませんが、いまだにトラウマとして残っています。打っても三振がほとんどでした。観る方もダメで高校野球にも日本シリーズにも興味はありません。

 それに対して肥満児だったので力はそこそこにあり、相撲はクラスで1位か2位でした。小学生なのでシブイ押し出しという決め手は流行らなく、今から考えても不思議なものですが上手捻りといった巧妙な投げ技を得意としていました。たまに担任の先生が参加するときはそんな力技は通用しないので狙いをすませて外掛けを試みたものです。バカなりに頭を使って作戦を立てたのでした。

 ラグビーは日本でも学生選手権などで半世紀以上も前からけっこうお馴染みでした。丸い球が苦手な私にとって転がすのを主とした目的としていない楕円形のボールは好感の持てるものでした。

 ルールも世間でもそれなりには認知されていて、ある恋愛ドラマで、女性が「どうしてアナタはいつもわたしの後ろを歩くの?」という問いに「そうだなあ、僕はラグビーをやっているので前を走っている仲間からボールが飛んでくるのを待ちかまえるクセが身についているのかもしれない」とキザに答えるシーンがありました。

 高校生のころにもラグビーの小ブームがあって、寮生の仲間とラグビーごっこをしたことがありました。場所は20畳ばかりの畳敷きの休憩室で、枕をラグビーボール代わりにして、ゴールは相手側の壁。これが私にとってはけっこうおもしろかった。枕を手にしたらとにかく前に進んで相手側の壁にタッチすればよいのです。敵がしがみついてきても相撲の強い私は平気で奴らを引きずりながら何度もトライに成功しました。他の連中にとってはおもしろくなかったかそれ以来、ラグビーごっこは行われませんでした。

 昔のラグビーはボールを抱えたらとにかく走る。そこへ追いついた相手が後ろからタックル。かけっこみたいな競技でした。それが今では走るヒマもなく正面から相手がぶつかって来る。それも1人ではなく複数で寄ってたかって敵を押しつぶす。選手の体格も昔はサッカーなみでスリムでしたが、今は栃ノ心みたいなマッチョ。ぶつかったり押しつぶされたりしても大して堪えてはなさそう。そう、大相撲と変わりません。サッカーもラグビーもルーツは同じで、サッカーが大衆向けでラグビーはジェントルマンのスポーツとのことですが、実際の選手達を見ると逆ではないかと思うほど迫力が違います。いっそのこと幕内力士にラグビーをやらせてみてはどうか? 花貴兄弟のお兄ちゃんは横綱引退後、アメフトに挑戦したことがあります。最近、白鵬がバスケットボールを楽しんでいる姿が放映されましたが、その身体能力には目を見張りました。遊びでもよいから幕内力士(欲を言えば炎鵬みたいなタイプで)VS学生選手のラグビーを見てみたいものです。