院長ブログ カーブ

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第377回 忙酔敬語 得意な時間帯

 朝が好きです。当直の先生が6時半に当院を出られるので、それに合わせて5時前に起きて、カラスなどの鳥たちが鳴くなかを3.5㎞の道のりを歩いて出勤します。その時間帯は、以前は車はほとんど走っていなかったのですが、最近は朝起きをする人が増えたのか、ビュンビュンとぶっ飛ばす車が目の前を通り過ぎてちょっと興ざめです。

 当然、寝る時間も早くなります。9時にはベッドインして駄本を読んで9時半には眠りにつきます。睡眠時間はほぼ7時間。当直の日は朝起きの必要がないので、9時に始まるゴールデンタイムのテレビを見ることもありますが、つまらなければ眠くなり、10時ころにはベッドインします。

 朝早くから何をしているのかというと、1㎏の木刀を120回ふり、スクワット60回、ラジオ体操を参考にした体幹の柔軟体操、腕立て伏せ20回、そして開脚柔軟を1分ほどしています。柔軟体操はケガの予防に必須とされていますが、もともと体は絶望的に硬く、いくらやっても効果は出ません。2年前に佐藤良彦著『1日3分!かんたん開脚で超健康になる!』(王様文庫)を買って始めたのですが、背筋を伸ばして行うのが基本だそうで、次女などは私の姿を見て、背中を丸めたら逆効果だ、と断言するので、とうとう背筋を伸ばして反っくり返った状態で壁に足を押しつけて開脚だけを行っています。必ず柔らかくなると本には書いていましたが、いまだに90度を越える程度。硬くならないからマシか、としぶとく続けています。

 書類の整理も朝にします。時間があまったらブログを書くのですが、まとまった時間は日曜日の朝くらいしかないので、ブログはほとんど日曜日に書いています。午後5時を過ぎると頭は回らなくなるので創造的なことはできません。(ブログ書きは創造的?)

 3月まで札幌市産婦人科医会の世話人をしていましたが会議はたいてい午後7時から。頭はボーッとして、いったい何の話しているのかほとんど理解できず、といった体たらく。会議の結果をまとめて報告してくれる事務方がいたので何とか今までやってこられました。また札幌市保健所とのやり取りは、後日、分厚い資料を送付してくれて助かりました。

 そう言えばオレに似た人物がいたな、と子供のときに読んだイギリスの伝説物語『アーサー王』を思い出しました。12人の円卓の騎士のナンバーワンは湖の騎士ランスロット。イケメンで格好良く、正直言って私がキライなタイプでした。「なぁーにが湖の騎士だ」。おまけにアーサー王の妃と不倫関係になってしまい、そういった面に潔癖な少年はますますキライになりました。そいつと戦ったのが騎士の1人ガウェインでした。ガウェインは朝から午後までは3倍の力を発揮するという特異体質の男です。朝から勝負は始まります。当然、ガウェインが優勢。しかし、ランスロットもしぶとく、だんだん正午になります。本を読んでいた少年は興奮しました。「早くランスロットをやっつけろ!」。しかし、ランスロットがふんばり勝ちしました。だいたい、アーサー王もなさけない。物語の最初では、石に刺さった名剣エクスカリバーを引っこ抜き、巨人を倒すなど、曲亭馬琴『椿説弓張り月』の鎮西八郎為朝なみの力を発揮するのですが、だんだんふぬけになり、とうとうランスロットに妻を寝取られるまでになりました。

 とかくイギリスの伝説はこんなもので、ロビンフッドも動脈から瀉血され、リトルジョンに看取られて最期をむかえました。ネクラな国民性なんですねえ。