院長ブログ カーブ

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第215回 忙酔敬語 車の運転やめました

ある日曜日の朝、ブログなどの書き物をした後、ぼんやりと車を運転して家に向かいました。小さな交差点にさしかかったところ小型車が前方を横切ろうとしました。こっちが一時停車をすべきなのであわててブレーキを踏みましたが重たい車は雪道のためズルズルと前進。小型車は避けようとして急カーブをきり、道ばたの雪山に突っ込みました。さいわい小型車は無傷でけが人もいませんでしたが、これが運転の潮時かなと思いました。私は歩いたり運転するときに考えごとをするクセがあります。歩きながら考えるのは良いことですが運転中の考えごとは禁物です。今まで無事だったのが不思議なくらいでした。
この時期、よく接触事故などのため、妊婦さんが赤ちゃんの無事を確認すべく受診します。シートベルトをして母体に問題がなければまず大丈夫。「良かった良かった。それにしても相手の車はけしからんですね」と言っていたのに自分が「けしからん」未遂男になってしまいました。
酒気おび運転はもちろん凶悪犯罪ですが、ほとんどの車の事故は悪意のない普通の人でも起こりえます。いくら自分が気をつけていてもボーッとした人の運転した車が突っ込んで来ることもあります。
ボーッとする原因として取りざたされているのが高齢者の運転。私はまだ高齢者ではないつもりですが、もともとボーッとしているので運転には不向き。運転自体が好きではありません、というかキライです。
路線バスなどのない遠距離を毎日のように通勤しなければならない人は別ですが、そうでもなければ歩いた方が経済的です。私の場合、帰りが遅いときや緊急で呼び出されたときはタクシーを利用します。車にかかる経費を考えるとタクシーの方がはるかに安い。運の良いことに当院も住居もタクシー会社から離れていないので、連絡すれば5分以内で来てくれます。いま、札幌のタクシーは過剰気味なので用事があれば、どこでもすぐ拾えます。要するに運転手つきのマイカーがそこら中にいると思えば良いのです。
思えば4年前、自転車の転倒をきっかけに自転車を利用するのはやめました。また、3年前、それまでのアルコール摂取量が体にダメージを与えることを自覚してから飲酒はやめました。その1年後、宴会や付き合いでは再開しましたが、それでも量は減らし一人酒はやっていません。それから2年前からダイエットのため出来るだけ炭水化物の摂取はやめ体重は維持されています。
最近、札幌医師会北区第6班の寄り合いで、このように何でもかんでもやめてしまったことを話したら、向かいに座っていた外科の若い先生が「産婦人科はやめないでください!」と言ってくれました。もちろんやめません。やめたのは産婦人科の仕事を長く続けるためだからです。
佐野はいよいよ衰えたかと思われるかもしれませんが、そうではありません。この年になってやっと懲りるようになったのです。ヤッパリ衰えたか‥‥‥。いや、賢くなったと思いたい! やめるばかりでなく、最近始めたものがあります。居合いです。一緒に東洋医学を勉強している札幌白石産科婦人科病院の武田先生が三段の段持ちなので師事を仰ぎ、1㎏の木刀を毎日100回素振りしています。これが実に爽快で楽しい。集中力も増し、ボーッとした性格も治りそうです。