院長ブログ カーブ

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第143回 忙酔敬語 お酒の復活

お酒を呑んだりやめたりする話なんて、私の個人的な問題で、アホくさいのは重々承知していますが、ひょっとしたら何かの参考になるかもしれないので書くことにしました。 昨年、7月7日をもって断酒しました。アルコールのせいで診療に支障をきたす可能性ありと判断したからです。実際に大事にはいたりませんでしたが、それまで何回か支障をきたすことはありました。体力があったので何とかやってこられましたが、7月6日の酔い方は尋常でなかったので、それ以来キッパリとやめました。
ただし、今年の6月21日は、昨年から約束していた大切なお客さんの接待をしたので、しかも一緒に呑むことを約束していたので例外的に呑みました。始めにビールを1杯、続いてお燗をした日本酒を1合、久しぶりのバーでウィスキーのストレートをダブルで2杯、これでやめました。日本酒とウィスキーは涙が出るほど旨かったのですが、ウィスキーは最後の2,3口で旨さを感じなくなりました。ここが潮時と実感しました。
その後も断酒は続けましたが、8月29日の開院記念パーティーで呑みました。昨年の忘年会では酔ったスタッフが「たまには良いでしょ」と盛んに勧めたのに、シラフの時はみんな反対しました。今回のパーティーは当院に仲間入りした津村典利先生の歓迎会でもあり気分はノリノリで前々から呑むと決心していました。まず、乾杯のビール、これが意外に旨く感じなかったので、その後は冷や酒を呑みました。日本酒の旨さは分かりやすいですね。津村先生と談笑しているうちに、たちまち2合も呑んでしまいました。顔が赤くなり周りのスタッフは「もう、やめたら」と心配しましたが、「なあに、まだ大丈夫だ」と意に介さず呑み続けました。しかし、3合目も終わりの方になると突然、旨味を感じなくなりました。そこでアルコール類は中止とし、その後はノンアルコールビールで通しました。翌日はさすがに早朝の筋トレはだるくてしませんでしたが、通勤は片道3.5kmを徒歩で往復し、土曜の午前中の外来診療は通常どおりに行うことが出来ました。ついでに午後にブログを1本書き上げました。そして家に戻ってから筋トレ。
その日の夕方は産婦人科手術の勉強会があり、新潟大学教授の榎本隆之先生の講演が聴きたくて途中参加しました。手術の動画シーンではBGMとしてピアノの曲が流れていました。画面の下をみると演奏:榎本隆之とあり、ひょっとしてこの先生ピアノも弾けるのではと思いました。案の定、緩和ケアのお話になると昔習ったピアノを披露していると話されました。下手なピアノと謙遜されていましたが音色が良くて感心しました。
ピアノは打鍵楽器なので誰が弾いても音色は同じと思いきや、その人によって全然違います。以前、たまたま見ていたN響アワーで、レオナルド・ゲルバーがベートーベンのピアノ協奏曲を弾いているのに釘付けになったことがありました。曲その物はあまり興味はなかったのですが、その音色にすっかり心を奪われ酔いしれました。
榎本先生は大阪人です。人に受けるのが大好きなはずです。ゲルバーを引き合いに出して懇親会で絶賛したかったのですが、かなりラフな格好をして行ったのでお偉方の集まっている席に近づくのはチョットためらいました。そこで役にたったのがアルコールでした。ビールを何杯か引っかけて気が大きくなった頃、榎本先生に近づいて褒め称えたところ、期待どおり、とても喜んでくださいました。二日連チャンでしたが全く問題なし。
てなワケでお酒解禁となったのでした。ただし、宴会のみ、一人では呑みません。