院長ブログ カーブ

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第501回 忙酔敬語 生きてく工夫

 なかなか自分の思い通りにならないのが人生です。

 今年はコロナで散々でした。まず、徒歩での早朝出勤にジャマが入りました。5時過ぎに家を出てJR学園都市線に沿った遊歩道を歩いていたのですが、高齢の方々(私もその1人ですが)が早朝散歩に目覚め、ワンサカ遊歩道に出現しました。自分1人だけの空間がなくなったため、200メートルばかり西側にシフトして第1横線を歩くことにしました。道幅は広く、行きかう人は2,3人で静寂を取りもどすことができました。

 学会も現地では行われなくなり、今年の春からオンラインで行われることが多くなりました。9月5日(日)、岐阜で開催される産婦人科漢方研究会に現地参加する予定にしていましたが、予想以上の感染拡大のためすべてWebでの参加となりました。まだ現地参加の可能性があったとき、患者さんに「9月4日(土)は学会に行くから私は外来には出ませんよ」と言っていたら、外来師長の紺野さんから「先生、岐阜に行くなんて言ってはダメじゃないですか」とたしなめられましたが、「もう、ブログに書いちゃったよ」と答えたら、呆れはてたのか返事もありませんでした。現地開催が中止となったことを知らせたら、病棟師長の大田さんと一緒に拍手パチパチしてくれました。どうも私は知らず知らずのうちに人様に迷惑をかけているようです。

 昨年、中止となった仙台での日本東洋医学会学術総会は、8月13日~15日とお盆の真っ最中にオンラインで開催されました。開会式、教育講演、シンポジウム、特別講演などはWebで実況されました。講演された先生は研究室からだったり、職場だったりで、なかには自宅でイヌにまとわりつかれながらお話しする先生もいて、それなりに楽しかったです。一方、一般口演はオンデマンド方式で、前もって作成された録画が流され、いつでも見ることができました。

 私は職場にあるパソコンで見ていましたが、会場移動する手間が省け、空いた時間にオンデマンドの一般口演を聞いたりで、オンライン開催もまんざら悪くないぞ、と思いました。今回、とくに興味津々だったのは、緊急シンポジウム「新型コロナウィルス感染症に対する東洋医学の挑戦」でした。西洋医学的な対応を基本として漢方薬を使用すると、経過は順調となり経済効果もありそうだという印象を受けました。

 来年の日本東洋医学学術総会は札幌で再開されます。会頭は札幌マタニティ・ウィメンズ南1条クリニック院長の八重樫稔先生で私が実行委員長です。3年前から定期的に準備委員会を行っていますが、仙台大会が予想以上に盛況だったので準備委員一同自信を深めました。八重樫先生と私をはじめ、準備委員に産婦人科の医師が占める割合が多く、興味を持たれる方は市民公開講座も企画しているので是非いらしてください。できたら現地での開催をめざし、とりあえずハイブリッド形式で行う予定です。

 看護大学での授業も昨年に引き続き今年もオンラインでした。見えない100名の学生相手の滑舌の悪いシャベリだったので、テストはどれだけ話が伝わっているか?という内容にしましたが、意外にも熱心に聞いてくれたようなので安心しました。

 かようにコロナのためいろいろありましたが、ちょっとした工夫(オンラインはちょっとでもないか・・・)で乗り切れるもんです。今回のブログのタイトルは南伸坊さんの『生きてく工夫』をパクリました。ユルくて楽しい本ですよ。