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忙酔敬語/院長ブログ

2018.8.13
第342回 忙酔敬語 ここらで一息

先日、海外在住の女性から健康相談のメールが来ました。4年前も韓国にいたとき原因不明の腹痛に悩まされ、どうしてよいのか分からなくなり、ネットで検索しているうちに私の馬鹿ブログの「原因不明の下腹部痛」にヒット。メールで相談されたので骨盤内うっ血症候群の漢方治療について返送しました。そして、今回は別件の相談でした。

その他、国内でも東京の妊婦さんから「つわり」の相談とか、先月は岩手県からわざわざ漢方治療を希望して当院に来院した患者さんがいました。ネットの力というものはおそろしいのもで、当ブログがこんなに反響があるとは思ってもみませんでした。

6年前に当院のホームページの大改正を行いました。そのとき、スタッフに院長のブログを連載するように強要されました。3、40回分くらいのネタはあるかなと気軽に引き受けましたが、さらに心理のおネエ様たちは道新でいえば「卓上四季」、朝日新聞でいえば「天声人語」みたいにカッコいいタイトルをつけろと無理難題を言いました。「院長のつぶやき」でいいよ、と言いましたが許してくれません。

当時、私は大酒飲みでした。酒の味を楽しむというより陶然と酔うのが目的なので、一番安い4リットルのペットボトル入りの焼酎を飲んでいました。要するにヒマつぶしです。家に帰ってすぐに20%の焼酎をコップ一杯一気飲み。その刺激で食道がんになったらマズイのですぐに水道水をグッと一杯。そして食前に一杯、食後に一杯、就寝前に一杯と一日に4合の焼酎を飲んでいました。

そこで思いついたタイトルが「忙酔敬語」。「忙」しい毎日を送っているがヒマなときは「酔」っ払っている。そして佐野「敬」夫が「語」るので「忙酔敬語」。いまだにヘンテコリンなタイトルだと思っていて、何かの拍子にこのタイトルが目に入るとウンザリします。でもオネエ様たちは手を打って喜んでくれました。

焼酎4杯の生活をしていても緊急帝王切開で呼ばれても何とかこなしていたのですが、年齢を重ね体力の低下にともない、泥酔状態となり使いものにならず危険であると悟り、キッパリと1年間断酒しました。その辺のところは、当時の話題作、宮崎駿監督の『風立ちぬ』をパクった第81回「酒断ちぬ」で書いています。しかし、その後はお付き合い程度のお酒はOKとしました。

なかにはこれまでのブログを本にしては?と言ってくれる人もいますが、ネットで見ればタダだし、わざわざ買うこともなかろうと笑ってごまかしていました。しかしながらだんだん色気が出てきたのは事実で、ある時期からブログ1回をA4の用紙1枚に1行の余白もなしに書くようになりました。ネットでは事務のトモ君が読みやすく編集してくれているので、私の苦労は分からないと思います。この1枚にキッチリとまとめるという作業は、論文その他の原稿を依頼されたときに役立ちました。学会の抄録を何字以内に提出せよなんて言われたときなどたちどころにまとめることができます。

余白を残さずに書く苦労は、筒井康隆さんの『壊れかた指南』(文春文庫)の一編『余部さん』に面白可笑しく書かれています。「余部さん」という老婆の姿をした妖怪が「おのれ、1ページと○○行を余したな!」と作者に襲いかかるというかなりシュールな内容です。原稿用紙と関係ない生活を送っている人にとっては何が面白いのか分からないでしょうが、毎週駄文を書いている者にとっては身につまされる話でした。

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