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忙酔敬語/院長ブログ

2018.4.2
第323回 忙酔敬語 眠れないあなたへ

不眠はつらい。よく分かります。かく申す私も幼少のみぎりから不眠に悩まされていました。原因は夜尿症です。

今は、夜尿症のオチビサンに対しては叱ってはイケナイ、あたたかく見守るという原則が知れわたっていますが、私の父はタンパラ(北海道弁で短気のこと)で、毎日、おしっこをたれる幼い私に頭から水をかぶせたり、「敬夫のションベンタレ」とからかったり、それは酷い仕打ちをしました。

「ションベンタレじゃないって!!」と、泣きながら抗議をしたそうですが、ションベンタレであることは事実で、小学校へ入る頃になると、布団に入ってから10分もたつとおねしょをしないようにとトイレに行かなければ気がすまなくなりました。したがって寝付くまで30分以上はかかりました。そんな努力にもかかわらす、小4の頃までときどきおねしょをしました。

医学部同期の泌尿器科のヤツは「オレは中2までたれていたぞ」と笑っていましたが、私のように親にいじめられることもなく、屈託なく育っていました。羨ましいかぎりです。

かようなワケでいまだにスンナリと眠れなく、ときどきお薬に頼っています。若い頃はお酒の力で寝ていましたが、最近では年のせいか翌日もわずかながらお酒が残り疲れがたまるため、薬の方がカラダに良いと実感するようになり寝酒はやめました。

眠れない病気の代表格として、うつ病があります。ごく簡単に説明すると、うつ病は脳の働きの電池切れの状態です。バッテリーがあがった車みたいなものです。睡眠にもエネルギーが必要で、元気な赤ちゃんは眠ることで脳が発育していきます。元気な学生達に退屈な講義をするとまたたくうちにコックリコックリと居眠りする輩が現れます。

抗うつ薬にはいろいろな種類があり、眠りを深くするタイプと眠気をもよおさないタイプがあります。医師に相談して自分に合った薬を処方してもらいましょう。

最近、従来使用されていたベンゾジアゼピン系の睡眠導入薬に関して、依存性があるので短期に切り上げるべきだと言われるようになりました。代表格としてベンザリン(ネルボン)、ロヒプノール(サイレース)、ハルシオン、レンドルミンなどがあります。代表格と言いながら続々と登場しましたが、まだまだあります。

その代わり、マイスリー、ロゼレム、ベルソムラなどが推奨されていますが、実際のところ、どう違うのか私にはよく分かりません。患者さんによって効き方はまちまちです。

マイスリーは悪名高いハルシオンと同様に超短時間型の薬で、これらの薬の問題点として服用してからの記憶がスッポリと抜け落ちることがあります。したがって飲んでからグズグズしていると知らない間に爆食いしたり、火をつけっぱなしで寝てしまうといった危険を招くことが知られています。服用したらすぐ布団に入ってください。

最後に一言。本当はここに重点を置きたかったのです。眠れないと訴える患者さんの中には、生きているのがツライ、永遠に眠っていたい、と悩んでいる方がいます。一見「うつ」なのですが、ストレスだらけの環境にいて逃げ場がなくギブアップ状態、たとえ眠れても一時だけ、目を覚ましても現実は変わりません。大量服薬に陥る危険があります。カウンセリングを受けて生活の整理をして不眠を恐れないようにする必要があります。けして寝逃げしないでください。眠れなくてもいつかは眠れます。何とかなるものですよ。

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